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ソウルフード (アフリカ系アメリカ人) : ミニ英和和英辞書
ソウルフード (アフリカ系アメリカ人)[ひと]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [けい]
  1. (n,n-suf) (1) system 2. lineage 3. group 4. (2) type of person 5. (3) environment 6. (4) medical department (suf) 
アメリカ人 : [あめりかじん]
 (n) American person
: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1

ソウルフード (アフリカ系アメリカ人) ( リダイレクト:ソウルフード ) : ウィキペディア日本語版
ソウルフード[ひと]
ソウルフードとは、
#アフリカ系アメリカ人の伝統料理の総称。本項で詳述する。
#その地域に特有の料理。その地域で親しまれている郷土料理。〔デジタル大辞泉
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ソウルフード英語:soul food)とは、
アメリカ合衆国南部で奴隷制を通して生まれた、アフリカ系アメリカ人の伝統料理の総称である。「ソウルフード」という名称が定着したのは、アフリカ系アメリカ人に関する事柄を指すのに「ソウル」(「魂」)という言葉がよく用いられるようになった1960年代半ば頃である。

== 歴史 ==
ソウルフードの歴史はアメリカ合衆国奴隷制の時代にさかのぼるが、そのルーツはアメリカ合衆国や奴隷制の歴史よりも古く、アフリカ大陸にまでたどることができる。食文化史研究家の多くは、ヨーロッパ人がアフリカを探検し始めた14世紀初め頃、探検家たちがヨーロッパから持ち込んだ食料がアフリカ人の食生活に導入されたと考えている。モロッコからアフリカに移入されたカブスペインから移入されたキャベツはアフリカ系アメリカ人の食文化にとっても重要な作物となった。
14世紀初めに奴隷貿易が始まると、奴隷とされたアフリカ人の食文化は新たな地で変化を遂げた。驚くべきことに、この時期すでにアフリカ原産の作物がアメリカ州の奴隷の食物に含まれている。アフリカ原産の作物の中にはアメリカ州の重要な作物となるものも現れ、アメリカ合衆国南部を初め西インド諸島ブラジルでアメリカ州独特の食文化の成立に貢献した。このためにソウルフードは主にケイジャン料理、クレオール料理ブラジル料理と食材やアフリカ式の料理法を共有している。
アフリカ人の奴隷とその子孫は、手に入る食料で生き延びることを余儀なくされた。アフリカで食べていた野菜の代わりに、大農園で奴隷に与えられたカブやタンポポビーツの葉が用いられるようになり、、ケールクレソンヨウシュヤマゴボウなど新しい素材も用いられるようになった。奴隷は大農園で捨てられる豚足、牛舌、牛の尾、ハムのかかとの部分(ハムホック)、チタリングス(小腸)、豚の耳、豚の頬肉、牛の複胃ミノセンマイハチノスギアラ)や皮をもらい受けて料理を工夫し、タマネギニンニクタイムローリエを加えて風味を良くした。さらに多くの奴隷は野生動物を捕らえて足りない動物性蛋白質を補った。1950年代までは、農村部に住むアフリカ系アメリカ人はアライグマキタオポッサムカメウサギをよく食べていた。家畜の内臓や青菜は、今でもソウルフードの代表的な食材となっている。
奴隷が農園主の邸宅の台所でコックとして働くようになると、奴隷の食文化はさらなる発展をとげた。鶏が手に入ればフライドチキンが食べられるようになり、茹でたジャガイモの隣にサツマイモが並べられるようになった。リンゴモモキイチゴ類、種実類穀類プディングパイになった。残った魚の身はほぐして鶏卵コーンミール(粗挽きのトウモロコシ粉)または小麦粉、調味料と混ぜて衣をつければクロケットコロッケ)になり、やや古くなって固くなったパンブレッドプディングになった。野菜の煮汁はポットリッカー (pot likker) と呼んでソースとして食べたりそのまま飲んだりした。
南北戦争の後、奴隷制から解放されても多くのアフリカ系アメリカ人の家庭の経済状態には大きな変化はみられず、畜肉の安価な部位や内臓を買うのがやっとであった。南部のアフリカ系アメリカ人の人口は農村部に集中していたため、野菜は家庭菜園で栽培して自給し、動物性蛋白質は魚を釣ったりオポッサム、ノウサギ、リス水鳥などを捕らえて補充した。屠畜の副産物を無駄にしないため、調理油としてラードヘットがよく用いられた。
アフリカ系アメリカ人が雇用の乏しい南部の農村部から北部の工業地帯に移住するにしたがい、ソウルフードも人と共に移動した。アフリカ系アメリカ人の人口の多い地域ならどこでもソウルフードが食べられるようになり、ソウルフードの食材も手に入るようになった。今ではチャールストンアトランタシカゴヒューストンデトロイトニューヨークニューオーリンズロサンゼルスマイアミボルティモアサクラメントセントルイスワシントン特別区などアフリカ系アメリカ人の人口の多い大都市ではどこでも、安価なフライドチキンや魚のフライを専門にする店から高級料理店まで多種多様なソウルフードレストランが見られる。
南部の庶民は主に経済的な理由から人種にかかわりなく手に入りやすい食材を使って料理を作らざるを得なかったため、南部の食文化を人種によって区分するのは非常に困難である。しいていえばアフリカ系アメリカ人はアングロ・サクソン系アメリカ人よりも比較的内臓の料理に対して好意的で、香辛料をより多く用いて辛めの味付けにする傾向にあるが、実際ソウルフードと南部の白人の伝統的な家庭料理の間には相違点よりも共通点が多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ソウルフード」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Soul food 」があります。




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